Meeting Point Vol.4  伝統と現在 – 善福寺で生き続ける能楽とお囃子

能楽の辻井八郎先生 と お囃子の小美濃寛子先生

12月23日(月・祝) 15:00-17:00
会場:リソートカフェ・オクターヴ (新町商店街) 〒167-0041 東京都杉並区善福寺4-2-4

参加費:500円(手作りのお菓子付き) 要予約:info"at"dis-locate.net(担当:太田エマ) 12月22日までにご連絡ください。

 



善福寺には長い歴史があります。その歴史はコミュニティと深く結びつき、地域には様々な伝統も息づいています。地域の祭りの舞台である井草八幡宮は、貴重な地域資料を保存する場所として、重要な役割を持ち続けている伝統の拠点です。この神社では、能楽の舞台とお囃子の舞台が互いに向き合い、二つの大切な伝統がともに守られています。これら伝統的舞台芸術は、善福寺の過去を現在と繋げる存在です。このような伝統的な世界は神秘的で、日常生活とかけ離れた表現方法を持っているため、なじみのない人からすると、入りにくい世界かもしれません。

文化が激しく変化し、多様化する現代社会 において、どのようにして伝統の位置と妥当性を守っていったら良いのでしょうか?伝統を守りながら、新しい観客を呼び込み、次世代に伝えていくにはどうしたらよいのでしょうか?能楽の辻井先生と、太鼓の専門家の小美濃先生は、伝統的な表現の魅力をより広く発信し、善福寺というコミュニティの中に再び根づかせていこうとしています。

今回の meeting pointではこの伝統の重要さに焦点を当てて、コミュニティを構築する機能を検討し、新しい愛好家を引き付ける方法も考えていきます。能楽とお囃子の歴史、文脈、原理を参照しつつ、二人の専門家の方々が、どういった方法で伝統的な表現を地域に改めて紹介していこうとしているのか、お話してもらいます。そして、これから伝統をどのようにして守り、伝えていったらよいのかを議論していきます。



 

 

 

辻井八郎プロフィール

 

室町時代から600年以上の伝承を現在に伝える能楽、中でも最も古い流れを汲む金春流宗家の直弟子として舞台に立つ。1966年生まれ。2002年より10年間続いた井草八幡宮での「西荻薪能」で能の主役“シテ”を勤める。学生への普及活動、海外公演も多く行い、蜷川幸雄の舞台「元禄港歌」、ジャニーズの滝沢秀明の舞台「滝沢歌舞伎」での能楽指導なども手がける。公益社団法人能楽協会会員、重要無形文化財(総合認定)保持者。

 

 

小美濃寛子プロフィール

杉並区登録民俗無形文化財の井草囃子保存会の会長をしている父から井草囃子を習い、継承と後継者育成を行って現在に至る。